「…いいか、オマエは絶対動くんじゃねぇぞ。」
「なんで?」
「これ以上無茶したら今度こそ傷が開いちまうからだ!…いいから、オレに任せとけ、」
そういうとサンジはマットレスにルフィを横たえると、押しつぶさないよう注意を払いつつ馬乗りに跨った。
サンジの口淫でベタベタに濡れそぼったルフィの昂ぶりを掴むと、オイルで充分に解され、物欲しげに息づく蕾へとその先端を導いていく。
不慣れな騎乗位にくわえ、リードしなければならないという妙な緊張感からか、狙いが上手く定まらず窄みの上をつるつると滑っていってしまう。悩ましい吐息を零しながらもサンジはやっとの思いで昂ぶりの切っ先を自身の入り口へとあてがう事に成功した。
グッと押し当て、最も張り出た部分を力任せに押し込めば、尋常ではない圧迫感にサンジは苦しげに息を詰めた。
「…ふっ、……あ、あちぃ…」
「そんなに、あちィのか?」
「あ、ぁあ、…おまえ、ぜってぇ…熱ある、ぞ…ンッ、ふぁ…!」
繋がった場所が火傷しそうなほどに熱い…。
間違いなくルフィの熱はあがっている。が、ここまできておいて今更止める訳にもいかない。
「…はッ、…ん……ふゥ…、んんッ!!」
サンジは呼吸を整え、ゆっくりと腰を落としていく。
異物によって内部が満たされていく感覚は正直何度やっても慣れないものがある。ましてや今日は受身の自分が動かなければならない。
苦悶に歪む表情が、ある一部をルフィの怒張が掠めた瞬間、一際甲高い声とともに甘く蕩けた。ふっと息を大きく吐いたあと、サンジは残りの部分を一気に呑みこんだ。
「全部、はいった、」
「あ、あぁ…もうちょっと、待ってろ…ふっ、はァ、…」
挿れただけで疲れてしまったのか、小刻みに呼吸を繰り返すばかりで一向に動かないサンジ。
繋がった部分は熱く滑り、ヒクつく内壁はときにルフィ自身を締め付け、心地よい快感を与えてくる。
すぐさま突き上げて、サンジのナカを思う存分堪能したい衝動に駆られるも、怪我に障らないよう気遣ってくれているサンジの想いを無下にするわけにもいかず次第に焦れていく。
何より今日は、何故だかサンジをむちゃくちゃに啼かせたくてたまらなくなる。我慢できなくなったルフィは軽く腰を動かしてサンジを急かした。
「あンッ!…揺すんな、って云ッ!!あ、あぁ、あ!」
「もう待てねェよ。それにちょっとぐらい良いだろ。無茶は、しねぇから」
ぐちゃぐちゃに濡れた肉壁は異物の侵入を拒絶するどころがルフィの昂ぶりに絡み付き、更に奥へと誘い込もうと怪しく蠢く。
サンジの意思に反した熱烈な歓迎に応えようと、突き上げるのではなく円を描くようにルフィは腰を動かした。
「待て…っ、…あっ、はァ…んぅ!!」
内壁全体を擦っていくような緩慢なルフィの動きに、しっとりと汗に濡れた白い肌が、ルフィの動きにあわせて舞い踊った。
気を抜けば崩れ落ちそうになる体勢をなんとか保とうと、サンジはルフィを挟むように両手をつく。支えが出来たことでルフィの与える甘美な刺激に耐えられるだけの余裕が生まれたサンジも、ルフィにこれ以上の負担をかけないように、そして存分に気持ち良くなってもらえるようにと、腰を上下に揺らし始めた。
ぐちゅぐちゅと響く水音が、次第に加速していく。サンジの艶かしい声もまた、等しく速度をあげていった。
「あ、あ…ぁ、…ふっ、ア、あぁっ…!」
「…うまそうに喰ってんな…サンジのココ。」
「ひっ…!?」
サンジの尻に伸びた一本の指が、ルフィを呑み込んで離さないその蕾に触れた。ルフィのが抜けていく瞬間、内壁がつられて盛り上がった入り口の辺りをを執拗に撫でまわす。
ぐちゅりと溢れ出るオイルと、ルフィから分泌された液とが混じり合った粘液を纏わせ、あろう事かその濡れた指を既に定員オーバーとなっている蕾へと押し込んだのだ。
ただでさえ辛いというのに、この上さらに追加されてしまっては抗議のひとつもあげたくなる。
表情を歪ませ圧倒的な異物感に耐え抜こうとするサンジの気も知らず、ルフィは隙間から侵入させた指をクイクイと曲げて、擦られ続けて感度の良くなった内壁を引っ掻きはじめたのだ。
「はっ、あ、あァ、っ、あ…!!」
ぶわりと総毛立つほどの気持ち良さに、サンジは軽くパニックに陥りながらも与えられる快感に全身を委ねる。
支えていた腕からは、徐々に力がなくなりルフィの顔を挟むように両肘を置いて怪我人であるルフィに体重をかけまいと朦朧とした意識の中でも気を配る。
短く浅い喘ぎ声をあげ、下半身から襲い来る快楽に身悶えるサンジに、ルフィはクスリと笑みを浮かべ、近づいたサンジの耳元へとそっと唇を寄せた。
「サンジ、イキそうなんだろ?肌が何処もかしこも、朱くなって、ウマそうだ…
……なぁ、サンジ。」
“全部、残さず…食い尽くしてやる”
野生的なルフィの発言に導かれるように薄目をあけたサンジ。喰らい尽くしてくれとばかりに腰を大きく振ってルフィのモノを呑み込み、吸い付き、絞り上げる。
ルフィもまた、腰を動かさない代わりに両手を伸ばしてサンジの細腰を掴み、長年培われた馬鹿力をもって激しく上下に揺さぶった。
「…はァっ!ヤ、…あぁ!あっあっ、……ーーふァああああっ!!」
自身の働きだけでは得られない不規則な律動にサンジは骨抜きになった身体を大きくしならせ、ドロドロに溶けたペニスから濃厚な白濁液を吐き出した。
ほとんど同じタイミングでサンジのナカで達したルフィは、力の抜けたサンジの身体を引き寄せて上気した頬へと軽いキスを落とす。ぼやけた視界の中ルフィを見つめかえせば、まだまだ足りないとその黒い瞳が訴えかけてくる。
(…ったく、)
仕方がないな…と苦笑を零し、サンジはよろよろと身体を起こす。
果ての見えないルフィの性欲に、何処までついていけるか一抹の不安を覚えながらも、サンジはゆっくりと腰を揺さぶり始めるのだった。
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求められるままに何度もその身を捧げ、宣言どおり精魂尽き果てるまで食い荒されるのではないかと危惧していた時、
―― それは突然やってきた。
突如としてルフィの全身からおびただしい量の蒸気が噴出し、そのままピクリとも動かなくなってしまったのだ。
真っ赤になった肌に触れれば火傷しそうなほど熱く茹っていて、異常を感じたサンジは蹂躙し尽くされた余韻に浸るヒマもなく看病にあたった。
人体から蒸気があがる症例など初めてみたサンジは、とりあえずありったけの氷と濡れタオルを用意して、さらに両手にもった団扇を扇ぐことで蒸気を噴くルフィの身体を冷ましたのだった。
こういう時こそ船医の出番なのだが、どちらも全裸。そのうえ主に下半身を中心に説明しがたい何かでぐちょぐちょに濡れまくっているこんな場面を見せるわけにもいかなかった。
風呂に行く余裕すらなかった為アソコにはまだルフィの情欲の証が残ってしまっている。
ドロリと流れ出てくるソレを応急処置とばかりにタオルで拭う度、どうして流されてしまったんだと後悔の念に駆られた。
ようやく蒸気が治まり、人が触れる程度の熱に落ち着いてホッとしていると、死んだように気絶していたルフィが目を覚ました。
高熱以上のものを出した直後とあって、本格的に調子を悪くしていないかと心配したのだが当の本人はケロっとした様子で起き上がった。
どうやら蒸気を出すことで一気に熱を発散したらしく、どこも辛くねぇのか?と真剣に訊ねたサンジの目の前で、ぴょんぴょんと飛び跳ねはじめたから驚きだ。
その姿を見た瞬間、今度はサンジの方がドッと疲れてしまい、今までルフィが寝ていたマットレスの上に崩れるように倒れこんでしまった。
「サンジ!?だ、大丈夫かっ…?」
「……平気なように見えるか…、これが…っ」
「す、すいませんでした…!」
飛び跳ねて元気であることを体現していたルフィが、ぐったりしたサンジの凄みのある掠れ声にビクりと肩を震わせ、瞬時にその場で正座した。
身体を動かすのも億劫になったサンジはそのまま仰向けに寝そべり、手の甲を額に押し当て目を瞑る。その心底疲れきったサンジの様子に、ルフィは恐る恐る忍び寄ってサンジの枕元に胡座をかいた。
「…ごめんな、サンジ…おれ、」
「もういいよ、気にすんな。」
「けど元はといえばおれが」
「だから、こうなったのはオマエだけの責任じゃねェから!…オレだって止めようと思えば止められた。けど…」
先ほどとは打って変わって情けない表情を見せるルフィに、サンジはすっと手を伸ばす。
ぐいと頬を抓って顔を近づけさせようとしたらしいのだが、悲しいことにルフィはゴム人間のため皮膚が伸びるだけに終わった。
片方だけ頬が伸びきった不細工な面のルフィにイラッとしたサンジは、頭ごと力任せに引っ張って強引に顔を近づけさせる。
「オレもオマエが欲しくなった。だから止めさせなかった。…分かったかクソゴム。」
「っ……。サンジ、おまえやっぱ男前だなァ」
「あったり前だ…!けどよ、今日のルフィはオレ以上に男前で、…たまんなくエロかったぜ?」
「そーだったか…?あんまよく覚えてねェや…。ししっ」
ガバっと抱きついてきたルフィにサンジは鬱陶しそうに顔を背けたが、その腕はルフィの背にしっかりと回されている。
キスを求めて顔を寄せてきたルフィに、サンジは渋々と…しかし嫌な顔は見せることなく従った。いつもとなんら変わらない戯れだが、そんなちょっとした事が幸せと感じてしまうのだからどうしようもない。
絡ませていた舌を離してルフィを覗き見れば、あんまりにも無邪気な笑みを浮かべて擦り寄ってくる。
さっきまで立ち上がることも間々ならないほど弱りきっていた癖に…。
元気になって一安心したような、あまりにもすんなり元に戻ったことに納得がいかないような。複雑な心境に陥ったサンジは苦笑いを浮かべてルフィの額にコツンと自分の額を当てた。
「ルフィ、オマエもう二度と、“浮気”すんじゃねーぞ」
「へ?“浮気”?」
「オレ以外のヤローんナカ、奥深くまで突っ込んで、卑猥な音響かせてただろうが…」
「んん?ん〜〜〜〜〜??」
本気で分からないといった様子で眉を寄せたルフィ。
思い出させてやろうと、サンジはルフィの腹めがけてギュッと握り締めた拳を突き立てた。臍の辺りに拳を押し付け、ぐりぐりとねじ込めばルフィはハッとしたように顔をあげる。
「ああ、水アメの事か!…でも、アレって浮気か?」
「つべこべ言わずに素直にウンって云っとけ!どのみち、面白くねェ光景には違いねえだから…」
「お、…うおっ!?」
“勢いのままに突っ走って、無茶はしてくれるな”と、暗に忠告したつもりだったが、恐らくコイツに本心は伝わってないだろうし、直接言った所でどうせ聞きやしないのは目に見えている。
だが、もうそれでいいんだ。ルフィではどうしようもない場面になった時は、オレ達がサポートしてやればいい。
ルフィの包帯まみれの胸元にそっと唇を落とせば、サンジの髪がふわりと肌を滑ったようで擽ったそうにうひゃひゃひゃと変な笑い声をあげる。
色気もクソもねぇガキっぽい反応。だが、これでこそルフィだと思えちまうオレもまったくもって、どうかしている。
「なァサンジ。ちゅー、してくれ!」
「……お安い御用で、」
END (2013/04/07)
実録☆ギアセカンド誕生秘話!
って、あってたまるかーーーっ!!!…ま、まぁ普通に考えて有り得ない。ギアセカンドで全快したとかもう、カンペキ有り得ないですね。
ギアセカンドに似たなにかが起こったと思ってくれたら、嬉しいナ…?(願望